April 11, 2007

平成19年度 第61回入学式 祝辞

入学式 祝辞
皆様おはようございます
新入生のみんな、五中へようこそ
中野区立第五中学校入学おめでとう
きのうの夜はぐっすり眠れましたか?
けさは気持ちよく目ざめたでしょうか?
その真新しい標準服に身をつつんだ君たちを
お父さん お母さん おじい様 おばあ様
そしてお兄さんやお姉さんは、目を細めてながめていませんでしたか?
きっと君たちのことを、頼もしく想ったことでしょう
まるで、生まれ変わった別人を見ているかのように驚きつつ
ちょっと前までは、手元において、いつでも抱きしめることのできた君たち
抵抗もなく手もつないで歩いてくれていた君たちが
今日からはちょっとよそよそしくて
なんだか少し遠い存在になってしまうような
そんな一抹の寂しさも感じている大人たちが、今日という日
ここに一緒に居たことを、みんなには覚えておいてほしいのです
君たちは今日、そんな複雑な大人たちの気持ちを感じることを皮切りに
少しずつまわりへの気づかいや気くばりということを覚え
大人たちの期待や信頼に応えながら成長していくための
スタートラインに立ったのだという自覚をもつべきです
ちょっと難しいことを言っているかも知れませんが
今日この瞬間から、ひとりの人間として生きていく・・・
大げさかもしれないけれど
中学生になったということは、何となくそういうことなんだ
と、時々考えてくれたらいいなあと思います
きのうまでは甘えん坊だった君たちも
家の中だけの大将というわけにはいかなくなります
その代わり、だんだん本当の自由という意味を知り
伸び伸びとした気持ちで過ごせる時間も持てるようになり
その小さな頭をフル回転させて物事の本質とは何であるかを考え
悩み、そして理解しながら、徐々に大きな人間になっていける機会や
場面を与えられるはずです
これからの3年間、あせらず気負わず、そして確実に前進できるよう
一日一日を大切にしてください  友だちを大切にしてください
そしてこの五中を大切にしてください
どうか自分を見失わないでください
心もからだも大きな人間になるための本当に大切な3年間なのです
毎朝見上げながら登校する、正門にそびえる、あのヒマラヤスギも
校庭に整然と並び立つイチョウの木々も
君たちを間違いなく毎日見守ってくれます
今君たちが集うこの体育館も
いずれはなつかしい想い出の中の
ひとつの欠かせない大道具になってくれるのです
自分は、そして人間は、ひとりでは生きていけないということを
君たちは、この3年間で、いやというほど思い知らされます
けんかをしたり、文句を言ったり、時にはわがままを通したりできるのも
相手になってくれる人がいればこそ、なのです
それが友だちであり、先生であり、地域の方であり、
そしてなによりも、これまで君たちを大切に育ててくださった
ご家族の方々なのです
今日のこのときは、間違いなく君たちの人生における
ひとつの大きな節目となるでしょう、節目とは
ある日突然、人を飛躍させる、ジャンプ台のようなものなのかも知れません
みんなも経験があると思いますが、跳び箱を越えるときの
あの集中力や緊張感、そして予め確実に身につけておかなければならない
運動能力や学習能力、まさにこれらが試されるときなのです
さあこれから新しい生活の始まりです
3年間なんて本当にあっという間ですよ
3年て、はたして何秒で終わると思いますか?
たったの9千460万8千秒しか無いのです
けれども、時間が経つのを早く感じるか、遅く感じるかは、自分次第なのです
時間を惜しむ、時間を費やす、時には時間に苦しみ
また、時間を楽しみ、時間に身を委ねる
そして時間の経過を自分の見方としてください
そうすれば、充実した、それこそ想い出に残る
かけがえのない、中学校生活を、おくることができるはずです
「時不再来( とき ふたたび きたらず )」
学校の正面玄関に掲げられている この言葉に
目頭を熱くする時が、あっという間に訪れるのです
保護者の皆様、本日は、お子様の中学校ご入学本当におめでとうございます
PTAを代表し、改めまして心よりお慶び申し上げます
親ばなれ、子ばなれ、といいますが、
これまでのご苦労を想えば、いつまでも手元において、可愛がり続けたい
そんなかけがえのない子どもたちではないでしょうか
しかし、今日のこの時、この場所からは
ちょっと手をはなして、独り立ちする機会を
この子たちに与えてやってください
大切な宝であればあるほど目が離せませんが
勇気をもって時々は突き放してやってください
私たち大人が、今味わっているこの感動・感激
そして沸きあがってくる期待や信頼に
きっと子どもたちは応えてくれることでしょう
危なっかしいシャボン玉のような存在だと思っていたけれど
まだまだ空高く、遠くへ飛ぼうとしている子どもたちを
ちょっと切ない、けれども温かい目で、一緒に見守って参りましょう
本日、子どもたちのためにご足労いただいております地域の皆様
そして今日、晴れの日に子どもたちをお預けする教職員並びに行政の皆様
当然のことながら、私ども保護者が保護者たるべく
まずはその責務を全ういたしますので、
どうか、本日ここにお集りいただいた全員の力によって
この大切な子どもたちを大きく育てていただけますよう
切にお願い申し上げます
最後に、新入生の君たちに、十個の言葉を贈り私からの祝辞とさせて頂きます  

一、目標を持て
一、信頼を裏切るな
一、社会の一員となった自覚を持て
一、他人を一旦受け入れろ
一、甘えるな
一、自分を偽るな
一、真の優しさを持て
一、行動を急ぐな
一、言葉や会話を大事にしろ
一、自由主義とわがままは違う

開校60周年の節目の年、つくれ伝説、つなげ伝統 で参りましょう!

   平成19年4月9日
                中野区立第五中学校 PTA会長 尺長正紀

投稿者 nakano5th : April 11, 2007 10:51 PM
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