皆様おはようございます。
卒業生のみんな、卒業おめでとう。この3年間、本当にご苦労様でした。そして、私たち大人に元気や勇気をくれて、ありがとう。思い出を作ってくれて、ありがとう。君たち同級生百三十三名が、お互いに出会い、競い合い、そして認め合った、ここ中野区立第五中学校での充実した生活ももう終わります。
あれから本当に何億秒もの時間が経ってしまいました。みんな、どうでしたか?あっと言う間の出来事でしたか?まぼろしのような3年間でしたか?そのとき、その一瞬は、常に喜怒哀楽の伴った、起承転結もしっかりと、ひとりひとりのからだや心に焼き付いて、確かに残っている現実のことなのに、終ってしまえば、みんな夢のように、つかみどころなく、ただ過去に漂っている自分の「ぬけがら」のように頼りないものかも知れません。しかし、今確かに皆さんは、成長し、視点や志を高くして、大空へ羽ばたく時に至ったのです。
私たち大人は、これから飛び立つ皆さんが、うまく風に乗り、先ずは光たおやかな青空を滑空するために必要な、頑強な船の「カタパルト(発射台)」になりきりました。そしてこれからも、時にはよりどころとなり、また大海原に浮かぶ母船にもなるつもりです。
ですからどうぞ皆さんは、思いっきり上昇してください。そして勢いよく急降下にも挑戦してみてください。
上昇すればいつかは酸素補給が必要でしょう。急降下すれば必ずいつかは上向く揚力が生まれます。私たち大人はこれからも、地上から皆さんの飛び交う姿を見守りながら、そして、はらはら、どきどき、しながらも、もうしばらくはちょっと楽しませてもらうこととします。
だから、お互いに頑張ろうぜ!
さて、保護者の皆様、思い返せば、その筋肉も何も無い「ぷよぷよ」で真っ白なおなかを指でつついたら、くすぐったそうにはにかんで、天使のような笑顔を見せた純粋なあの赤ん坊が、呼びかければランドセルを背中で揺らしながら振り向いて手を振ってくれたあの子が、叱りつければ素直になれず、すぐに「プイッ」と横を向き目をそらせてしまった親によく似た意地っ張りが、もう、この日を向かえてしまったのか、と想うと、我ながら目頭が熱くなってしまいます。これもすべて本日ここにお集まりくださいました、
これまで私たちの大切な子どもたちを温かく見守ってくださった地域の皆様、そして、根気よく子どもたちの成長のためご指導をしてくださった校長先生をはじめとします教職員の皆様、また、精鋭百三十三名全てに我が子同様のお世話をしてくださり育ててくださった保護者の皆様のおかげです。
皆様、本当にありがとうございました。今日の良き日、子どもたちは旅立ちますが、これからもどうぞ温かい目を向けて頂くと共に、引き続き叱咤激励をよろしくお願い申し上げます。
卒業していく皆さん、ひとりひとりにこの愛すべき五中の生活において、とっておきのシーン、場面があったことと思います。どうかそれらを、ずうっと大切にしてください。また今日皆さんを祝福してくださっている全ての人たちへの感謝の気持ちを忘れずにこれからも五中らしい勢いのある、また確かな人生の一歩一歩を歩んで行ってください。
またどこかで会いましょう。そのときはお互い笑顔で挨拶を交わしましょう。
それでは、みんな、「さようなら!」
平成十七年三月十八日
中野区立第五中学校PTA会長 尺長正紀