March 20, 2006

平成17年度(第59回)卒業式祝辞

平成十八年三月二十日
中野区立第五中学校 PTA会長 尺長正紀

皆様、おはようございます。
卒業生のみんな、卒業おめでとう。保護者の皆様、この3年間、本当にご苦労様でした。その、ご苦労が大きければ、大きいほど今日、この時を迎えられた、感動、感激、充実感、そして達成感を子どもたちに負けないくらい実感として味わっていらっしゃることでしょう。熱い想いで胸を焦がしていらっしゃるのだと想います。

中学校生活も、いよいよ今日で終わりです。毎年想うのですが、この時期は、さくらの開花には、いまだ早くけれども、寒椿の真っ赤な花びらは、もはやいさぎよくも美しく散りきって季節の移り変わりをいやでも感ぜずには居られない。身を引き締めて、きたる穏やかな中にも、緊張感漂う春に備えるそんな、何か特別な、季節と季節の狭間を、さまよっているかのようです。今、皆さんは、そんな、束の間、「現(うつつ)」を忘れて夢の中に身を置いているような不思議な時間を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。

( 二 )
何だろう、この何とも言えない心地良さは。そして、うまく表現のできないこの気持ちの高ぶりは・・・
今、ここに、同じ時間、同じ場所に集いし仲間97名はいつまでも不変のように感じます。私たちも、未来永劫、こうして居たい、と想ってしまいます。「時不再来(とき ふたたび きたらず)」
みんなは、五中の玄関に飾られている、この四文字を知っていますか?かつて五中で教鞭をとられ、書道の大家でもいらっしゃった「関野香雲」という先生が、ある年の卒業生のために贈られた作品です。「過ぎ去っていく時は再び来ることはない、同じ時は二度と来ない。だから二度と戻ることのないこの今の時を大切にしてください」という想いが込められているのです。「時は金なり」というよりも、ずっと重くそして清潔な、深い感銘を受ける素晴らしい言葉だとは思いませんか?

( 三 )
みんな! さあ旅立ちです。これからが正念場です。人生例えば80年、そのうちの3年間があっという間に終わってしまいました。1億秒足らず(9千4百60万8千秒)の時間は確実に刻まれ、同時にその1秒1秒があなたたちの心にも、青春の思い出として、深く刻み込まれたことでしょう。理科的に言うと「帰巣本能」があるといい、国語的に言えば「郷愁の念に駆られる」とでも言うのでしょうか。みんなも、この五中を常に懐かしみをもって、想い描いてほしいと思います。もちろん機会を作って足も運んでください。そして君たちが造った伝説が、そして伝統が、脈々と生き続けていることをそのからだ全体で、感じ、確かめにきてください。きっと、みんな待っていてくれます。そんな時間の経過の速さや「はかなさ」を、きっと今お父様、お母様、お兄様、お姉様、保護者の皆様は我が子が、弟が、そして幼き日の妹が初めてシャボン玉を夏の日のそよ風に飛ばしたあの時のことを想い。

( 四 )
そして君たちはその、いつもは、とても強い、たたいても壊れそうにもない「おやじ」や「おふくろ」が密かに流す涙を迂闊(うかつ)にも見てしまった気まずい瞬間のことを、いろいろな場面や光景を思い浮かべて、お互いに目頭を熱くしているのです。よくぞここまで大きくなった、よくぞ今日まで無事で育ったみんな! 君たちのお父様、お母様は、そう実感していらっしゃるはずです。そして、その幸福感で、今、涙を流していらっしゃるのです。

卒業生のみなさん! 君たちは、存在している、ただそれだけで「宝」です。だから、せっかく頂いた宝物を、自らが一生懸命磨き、輝きを与え命を入れる努めがあります。何が「家宝(いえのたから)」だといって、私たちにとっては、君たちこそが、何にも代えがたい、宝物なのです。もちろん自分にとって、自分自身が「宝」でない、訳がありません。
どうぞ自分を大切にしてください。
それだけで私たち大人は幸せになれるのです

( 五 )
ただ、自分を大切にすることの本当の意味は、これから、君たちひとりひとりが、時間を惜しまず、じっくりと腰をすえ汗をかき、時には涙を流しながらも、探し続け、そして必ず見つけてください。人生に無駄な時間なんて、これっぽっちもありません。周りに流されたり、振り回されたりしないでください。どうか、へこたれないでください。自分を大切にしていくために必要な「夢」を持ち続けてください。そうすれば、気がつけば、みんなも社会の一員、となっているはずです。
ただ、今日のこの日を迎え、私たち大人は、本当は改めて君たちを思いっきり抱きしめたい衝動に駆られているのです。今日だけは、もうしばらく私たちのかわいい子どもでいてください。子ども扱いさせてください。もう少しの間、見つめ合う時間をお互い大切にしましょう。

君たちはどうでしょう、永い人生のうちでも、卒業式、それも中学生活に別れを告げようとしている今日、この瞬間、人は一番素直な気持ちになれるもの、なのかも知れません。
今すぐ振り返って、「おやじ」や「おふくろ」のところに走って行きたいとは思いませんか?今日のそんな、素直な気持ちをきっかけとして、みんなで幸せになりましょう! もっともっと幸せになりましょう!

最後になりましたが、子どもたちが、今日を迎えられたのも原校長先生をはじめ、教職員の皆様の
教育への熱意と日々のご努力の賜物(たまもの)であります。そして、子どもたちが、年少の頃から、ずっと見守ってくださいました、地域の皆様方のおかげです。保護者を代表致しまして、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

保護者の皆様、そして卒業していく皆さん。今日の日を、良い意味で「リセット」できる素晴らしい記念日にされんことをお祈り申し上げて私からのお祝いのメッセージとさせて頂きます。

みんな元気で! そして さようなら。
「今こそ別れめ いざさらば」 です。

投稿者 nakano5th : 11:14 PM | コメント (0)

平成17年度第10回実行委員会だより

いよいよ五中の東側を流れる妙正寺川の護岸工事が始まりました。工事には我が五中の敷地も若干提供しなくてはなりませんが、川上の防水害を考えれば致し方なしです。工事完了までには4年余りの時間がかかります。学校関係者のみならず、地域ぐるみの安全監視が必要です。皆様も、この機会に子どもたちが集う教育施設の環境維持や改善、そして安全が、如何に大切かということについてご一緒に学んでまいりましょう。今回の工事によって、河川の整備のみならず、我が五中の美観も向上されるよう、或いは損なわれないよう、また子どもたちの安全が守られるよう、保護者や地域の皆様も、監視員のおひとりのおつもりで気長く見守って頂ければ幸いです。
さて、まるで時を刻むように流れる川が一時(いっとき)途切れるように、今年も別れの季節がやってきました。春は涙の季節です。そして何故か今年は例年に比し格別春霞は濃く深く垂れ込めているように感じます。
皆様は学校の玄関に、「時不再来」という「書」の芸術作品が掲げられているのをご存知でしょうか?「とき ふたたび きたらず」と読みます。今更ながらに時の経つのは早いものだと実感しています。中学校の3年間は、時計の秒針がたったの9千4百60万8千回動いてそして終わってしまいました。今卒業生は何を想っているのでしょうか?何を後悔しているのでしょうか?そして新たな何を見つめているのでしょうか?
お世話になった先生方、見守ってくださった地域の皆様、これまで私たちの子どもを育てて頂き、本当にありがとうございました。おかげさまで子どもたちは巣立っていきますが、まだまだ限りなくかわいい子どもたちなのです。彼ら彼女らも、これからが本当の苦労の始まりです。どうか今しばらくはお見捨て無きよう、引き続き、暖かい心で、そして眼差しで、未来へと導いてくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
また何よりも、そのかわいい子どもたちに「親」や「大人」にしてもらった私たち保護者ひとりひとりが、謙虚な気持ちで今の幸せをかみしめなければいけない、と改めて肝に銘じている次第です。
そしてこの瞬間の充実感や達成感もこの人無しでは語れません。やっぱり最後に言わせてください!
この素晴らしい中野区立第五中学校にしてくださった原先生、本当にありがとうございました。
〜全ては子どもたちのために!〜

投稿者 nakano5th : 05:40 PM | コメント (0)