社宅の狭い庭先の金木犀に不意をつかれました。植えてから何年たったのでしょう、
やっと花が咲いたのです。咲いたというよりは「香りも芳しく」人を誘っているようです。
子どもたちのこれからの人生を考えるとき、保護者なら誰でも、やっぱり苦労
はしてほしくない、できれば楽に暮らしたい、ただ幸せであることを祈りたい、
そう思ってしまいますよね。けれども、世の中うまくできているもので、物事の成就は、
苦労するほどに嬉しくて、いわゆる生きがいというものを感じるもののようです。
私たち大人は、その人生の楽しさや素晴らしさを独り占めすることなく、
惜しみなく子どもたちに伝えていかなければならないと思うのです。
その繰り返しがこれまで歴史をつないできたのかも知れません。
いまでは五中のりっぱな伝統行事となっている文化発表会(合唱コン)ももうすぐです。
朝練の歌声を聴きながら駅に向かうのもいつのまにか季節を感じるささやかな楽しみと
なってしまいました。その鍛錬の清清しさがなんとも言えずいいからです。
子どもたちを想い、学校を想い、そして地域の大切な人たちを想いながら
今日も校舎を見上げてみました。周年を祝うこの年に閉校となる学校もあることを想うと
「周年をただ祝うことなく、学校を失くす地域の方々の憂いも分かち合うつもりで
臨まなければならない」という想いが日に日に強くなってきます。
そんな気持ちを知ってか知らずか、秋を惜しむように金木犀のオレンジが風にそよぎます。
そしてまた新しい香りを空にまき散らしていきます。
子どもたちの生きる未来でも、どうか今と変わらぬ穏やかな地球でありますように!
何年ぶりかに咲いた金木犀にいろいろと考えさせされた今日この頃です。
〜すべては子どもたちのために〜
今月の一句 ===みてくれの 派手な花より 金木犀===